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新建 文本文档_93
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藛肖铯欷氦松皮い毪猡筏欷胜い韦扦埂?

 2013年9月30日から修羅場の中で妻と離ればなれになったことは幾度もありました。正直、生存を諦めかけたこともございました。
 しかし、諦めずに足掻くことで再会を果たすことができたのです。

 放心状態だったこの数日を心から悔いました。

 まだやれることはあるのです。

 妻を救いだし、再び共に過ごすことがまだ可能なのです。

「おい、どこに行く!?」
斎藤の制止を振り切り、私は走り出しました。
 
 この周辺に妻はいる。

 知床五湖を駆け回り、隅々まで探索する覚悟でございました。

 「待て。」
不意に目前に人影が現れたかと思うと、私の身体は宙を舞っていました。そのまま地面に叩きつけられます。
 すぐに立ち上がリーバイス 502
リーバイス 511
リーバイス チノパン
ろうとすると、額に銃口を突き付けられました。
 漆黒に輝くキャットスーツで全身を包み、ポニーテールに髪を結った若い女性が目前に立っておりました。圧倒するような目の力???。目的達成のためならばすべてを捨ててでも邁進する強さをその瞳から感じました。

 「坂本!!」
背後から斎藤や陸奥たちの驚きの声が聞こえてきました。

 私を独立組織「マシガニオ」に招待した副リーダー坂本祥子(さかもと しょうこ)、その人でございました。

 新政府に誘拐されたはずの坂本がなぜここにいるのか、それを知っていたのは大久保翁だけだったと思います。


 申し訳ありません。
 今日はもう時間が無いようです。
 この話の続きは、次回にさせていただき

N3437BM-6
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視点:ベルル
********************************************
★:旦那様のお弁当

私はベルルロット・グラシス。

グラシス家に、お嫁にやって来たばかりなのだけど、旦那様であるリノフリード・グラシス様に、何か出来る事は無いかしら。
そう思って、サフラナに尋ねてみたの。

「ねえ、サフラナ。奥様っていったい何をすれば良いの?」

「……奥様は普通、旦那様を支える仕事をするのが役目です」

「支えるって?」

「お客様のお相手をしたり、もてなしたり……。お呼ばれした食事会やパーティーにご出席なさったり。しかしそうですね。我が家にお客はほとんどいらっしゃいませんしね。リノ坊ちゃんがあれですから」

「………私、もっと旦那様の役に立ちたいの。何も出来ないから、何か出来る様になりたいな。サフラiphone アクセサリ
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ナの様にお料理や縫い物が出来たらいいのだけど。ねえ、旦那様。……その、もし私がお料理を作れる様になったら、食べてくれる?」

ソファに座って新聞を読んでいる旦那様の所まで行って、旦那様にも聞いてみた。
私がお料理を作ったら、旦那様は食べてくれるかしら。

「ん? ああ、勿論だとも」

「本当!! 私、旦那様においしいって言ってもらえる様に、頑張るわ!!」

旦那様は優しく、頷いてくれた。
私は思わず嬉しくなって、両手を上げてはりきったわ。








グラシス家には、サフラナと言う私の事をとても良く面倒見てくれる、優しいお婆さんが居るの。
サフラナは自分の事を、グラシス家の侍女だと言ったわ。このお家で色々なお仕事をしているんですって。
その一つがお料理なんだけど、サフラナのお料理ってとっても美味しいの。
私もサフラナみたいにお料理が出来たら、旦那様、喜んでくれると思うのだけど……

「なら奥様、簡単なお弁当を一緒に作ってみますか?」

「……いいの?」

サフラナは私の考えている事が分かったみたい。
優しくそう尋ねた。

「ええ、坊ちゃんも私の様なばあやがお料理を作るより、愛しい奥様に作って頂いた方が嬉しいでしょう。お仕事もはかどると言うものです」

「……そうかしら」

私は何だか不安になったわ。
お料理を作りたいと思っても、今まで一度も作った事が無いんだもの。

「大丈夫ですよ奥様、サンドウィッチからつくってみましょう。切って、塗って、挟むだけですもの。奥様は愛情を込めて、作るだけで良いのです」

「……」

サフラナは山形で長い食パンを持って来た。
それと、大きなハムの塊と、みずみずしいレタス、真っ赤なトマト。
丸くて端の削がれているチーズ。

「パンを切ってみましょう、奥様」

パンを切る為のギザギザのナイフを持って、サフラナがお手本を見せてくれた。
とても綺麗に、乱れなくパンが切れたの。それにとっても手際が良いの。

私もそれにならって、一枚パンをカットしてみたのだけど、びっくりするくらいぺらんぺらんになっちゃった!
途中、穴が空いていたわ。

「……これじゃあ旦那様、きっと満足してくれないわね」

「お、奥様、パンはまだあります。もう一度挑戦してみてくださいな」

優しいサフラナは、何度も私に挑戦させてくれたの。
薄くなっちゃったパンは、後でラスクを作る為に取っておいてくれるんですって。
でもちゃんと狙いを定めて真っすぐ切れる様に意識したら、そこそこ上手にパンを切れる様になったのよ?
ちょっとだけ、切った表面がガタガタしていたけれど、これは秘密よ。

同じ様な要領で、トマトをカットしたわ。ハムとチーズはサフラナがやってくれたんだけど、私はその間にレタスをちぎって用意したの。

卵とお酢と、塩と胡椒、オリーブオイルで、マヨネーズも出来るのよ。
サフラナってば、あっという間に作ってしまったわ。私も卵を割って、お手伝いしたのよ。

「では奥様、カットしたお野菜とハム、チーズを、パンに挟む前に、パンの表面に、バターを塗りましょう」

「はーい」

流石に、パンの表面にバターを塗るのは慣れているわ。
毎朝やっている事だもの。
バターを塗ったら、パンの上にレタス、トマト、ハム、チーズを重ねて、更にパンを載せて、出来上がり!
サフラナが最後に、大きなサンドウィッチを斜めに切ってくれたわ。

「これを全部、バスケットに並べましょう」

「ええ!」

布のしかれたバスケットに、作ったばかりのサンドウィッチを綺麗に並べて行くと、もう立派なランチボックスよ。
我ながらとても美味しそうだわ!

「サフラナ、サフラナ!! 出来たわ、お弁当よ!!」

「ええ、立派なお弁当ですね。少し余っておりますが、奥様もお昼に、ご自身で作られたサンドウィッチを食べられますか?」

「うんっ」

私は大きく頷いたの。
だって、自分でつくったサンドウィッチなんて食べた事無いもの。
パンを切る練習を沢山したから、サンドウィッチも作り過ぎちゃったのね。

「旦那様、まだ居るわよね。お仕事行ってないわよね」

「そろそろご出勤のお時間ですが、そう焦らずとも」

「私、旦那様に渡してくる!」

ランチボックスを両手に抱えて、私は旦那様の所へ向かった。
初めて作ったお弁当、旦那様に食べてもらいたいもの。その為に作ったんだもの。


「旦那様、ねえ旦那様!! これ、持って行って!!」

旦那様は丁度、王宮へお務めに出る為の白いローブを着て、玄関に居たの。
私は急いで旦那様に寄って行って、ランチボックスを手渡したわ。

「さっきね、サフラナと一緒に作ったの」

「なんだい?」

「お弁当!!」

旦那様は少しキョトンとしていたので、私は少し、俯きがちに身を小さくする。

「でも、サンドウィッチだから、切って、塗って、挟むだけなの。……とてもお料理とは言えないけれど」

「……いや、立派な進歩だ。そうに違いない。……ありがとう、ベルル」

旦那様は私の持って来たランチボックスを少しの間見つめた後、頭を撫でてくれたの。
とっても嬉しかったわ。

「ふふ……美味しいと良いなあ」

旦那様に「美味しかったよ」って言ってもらえたらどんなに素敵かしら。

旦那様はその後、馬車に乗って王宮へ出かけられたわ。
丘の上から、それをじっと見つめながら、旦那様早くお帰りにならないかしらと、せっかちな事を考えたわね。

お昼に、サフラナと一緒にお庭で食べたサンドウィッチは、何だか特別な味がしたわ。
これから沢山のお料理が出来る様になったら、旦那様、喜んでくれるかしら。

もっともっとおいしいお弁当、作れる様にならなくっちゃ。

旦那様の好物って、何かしらね。
まだまだ調査が必要だわ。

N4527BC-17
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Sense17

「お兄ちゃん、いくらゲームに熱中してたからって、お夕飯を忘れるのはどうかと私は思うな」
「その、面目ないです」

 夕飯の後、お茶を飲みながら、向かい合う俺と美羽。確かに、ゲームに夢中で夕飯の準備を忘れてたのは悪かった。だが、お前もたまに遅れるだろ。

「お兄ちゃんがいないと、お夕飯がでないんだから」
「いや、そこはたまに兄に気遣って夕飯を作ってくれよ」
「良いの? 食中毒になっても」
「いや、食中毒以前に料理を覚えてくれよ」
「そんな話は聞きたくない! どうしてこうなったの?」

 なんか、最近兄としての威厳が無くなっている気がする。いや、ここは冷静に、正直に話そう。

「いや、纏まった金が入ったから、今まで欲しかった道具買って、生産活動に励んでました。はい」
「で、いくら稼げたの?」
「ポーションや素材を売って4500Gだぞ」

 ちょっとした自慢だ。俺もこれだけ稼げるようになったんだ。という事で胸を張る。
 だが、美羽の反応は違うものだった。

「えっ、たったのそれだけしか稼げないの。トップレベルの生産者はその十倍は一日で稼ぐよ」
「……」

 お兄ちゃん、もう心が折れそうです。もともと戦闘力5のゴミですよ。俺、生産者だけどトップレベモンクレー
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ルじゃないもん。てか、どんだけ高い商品売れば、稼げるんだよ。それ、ぼったくりじゃないのか?

「ちなみに、私の現在の所持金は、30万で、お姉ちゃんが20万だったはず」

 ブルジョワめ。俺は、なんだよ。それは戦闘力か? それなら所持金630Gはゴミ扱いだな。β版の人は、金に物を言わせてるのか? 酷い。

「ゲーム内でもお金の貸し借り無しだよ」
「当然だ。兄のプライドが許さん」
「全く、夕飯の件は許してあげる。代わりに、明日一日私に付き合ってほしいの」
「また、荷物持ちなのか? この暑い真夏のコンクリートジャングルをさまよい歩くのか?」
「違う! ゲームでどうしてもやりたいクエストがあるの! その制限が女性二人だからお兄ちゃんと受けようと思ってるの!」
「いや、俺男だぞ」
「ゲームのキャラは女でしょ? それに、悪意あるクエストで他の女性プレイヤーは引き受けてくれないの」

 だから、ゲームのキャラが女性でも俺は男だから。でもその悪意あるクエストってなんだ?

「だから、明日付き合って! じゃないと許さないから!」
「分かった。明日な。でも初期装備のままで大丈夫か?」
「ええっ、まだ初期装備なの!?」

 だって金欠だもの。一応町で価格調べました。新品の弓は700G。性能ちょっとだけ高い奴。防具にしたって防具センス無いから最低の布服。NPC価格で500G。明日には買えそうだが、そんな雀の涙程度の防御力や攻撃力あってないようなものだし。そもそも直接戦闘しないし。

「もう、NPCは辞めておいた方が良いよ。NPCの弓って性能良いけど耐久度低いから。ただ初心者用の武器や防具は耐久度が元々設定されてないから、絶対に壊れないけど」
「えっ、マジで。じゃあ、ずっと使い続けよう」
「ただし、デザインは敢えてダサイけど」

 ですよね。薄々感じていましたよ。なんか、周りにまだ初心者がいるけど、マギさんやタクの防具や服って凝った意匠なんだもん。

「弓は良いけど、服だけは買ってよね。ついでにクエスト終わったら買いに行く? たぶん結構なお金になるはずだから」
「分かった。俺は何か揃えるものあるか?」
「ないよ。だって数合わせ何だもん」

 ですよねー。妹がお兄ちゃんの手を離れています。
 その日は、ゆっくり休む。
 翌朝に、美羽に叩き起こされた。時計は朝五時って、早く起きすぎだろ! と怒ったが、俺はしぶしぶ朝食作って、家事に追われた。けど朝五時に起きて悪い事はないんだ。六時帯って結構涼しいんだよ。洗濯物干す時に、刺すような日差しじゃなくて、さわやかな木漏れ日……みたいな。

 いや、そんなことどうでも良いよな。美羽とは、午後にクエストを受ける予定で、午前はそれぞれ別行動。
 今日もマギさんの所にポーションを売りに行く。昨日は、草食獣を狩りしてないから丸薬はないが、今朝取れた上質な薬草や採取で得た薬草でポーションで合計40個。で1400Gの稼ぎ。
 そこで良い話と悪い話が上がった。
 昨日持っていった皮素材や皮膜素材。もっと高い価値があるらしいから次の買い取りはもっと高くしてくれるそうだ。
 それは嬉しかった。ただ悪い話に俺は顔を顰める。

「あー、逆にポーションの供給過多になりそうなんだ。だからそこかしこで値割れが始まってる」
「それって、俺のポーションも」
「ああ、それは心配ないよ。元々適正価格以下にはならないし、ユンくんのポーションは、効果が高いから知る人ぞ知る隠れたポーションになってるから」
「良かった」
「あとね。私もそろそろ店持つことになったんだ。やっと纏まったお金が溜まったから」
「それはおめでとうございます」

 素直に謝辞を述べる。

「いやー、最低価格10万が店舗価格だけど、何気に最低じゃなくてどうせ買いなおすならこの町で一番大きい店買おうと思ってね。それに初期設備も必要で75万まで我慢してたよ。材料費も必要だし。今の手持ちは、1Mくらいかな?」
「そう、ですか。お金持ちなんですね」

 1M。つまり、ミリオン。百万という単位だ。もうね。ミュウやセイ姉ぇよりも高いし。さすが、生産職。何気にトッププレイヤーじゃないかな?

「だからね。今度からは私のお店に直接ポーション持ってきて。ちゃんと買い取るから」
「ありがとうございます」

 俺は頭を下げる。最初は打算的にポーション売れるかな? とかの出会いだったけど、今では結構良い関係だと思う。
 マギさんは、俺と雑談しながら時折、客に受け答えして、新しくお店を持つことを宣伝している。ふと、マギさんの売る武器の値段を見てみたが、ふらりとするような値段と性能だった。

 一番安いので2万G。

「マ、マギさん? この武器って」
「あー、片手剣? 片手間で作ったんだよね。うーん、ちょっとギャグセンスなかったね」
「違いますよ。性能、性能!」

 ワイルドブレード【片手剣】
 ATK+15 追加効果:クリティカル率3%

 俺の弓なんて、ATK+2だし、鉄の弓矢なんてATK+3。合計5。大体、初期武器の片手剣も同じだし、NPC武器は、最高で6。現状ではゲームがスタートしたばかりで、割と高いレベルの武器だ。だが、問題はそこじゃない。この追加効果なんて見たことない。

「あー、追加効果? これね。鍛冶の上位センスになれば誰だって付けられるよ」
「へっ?」
「鍛冶をLv30まで上げると上位センスの【鍛鉄】のセンスに成長するんだ。そうなると、武器に追加効果が持つんだよ。凄いでしょ? ちなみに、細工もLv30で【彫金】ってセンスに成長出来るから頑張ってね」
「あの、教えても良いんですか?」
「良いの良いの。これはどーせ、攻略サイトにもう乗っている事だから、もっと重要なのは、各センスの特性や組み合わせ。型に嵌らないやり方。onlyな才能が求められるゲームなんだから。
 テンプレ通りの組み合わせでは出来ない。思いもよらない方法は、自分の中で留めるもんだよ」

 なんか、俺も思い当たる節がある。鷹の目と付加。これも他人は考えないだろう。
 付加は前衛向けの様な魔法だし、鷹の目は遠視センス。前と後ろ。どう考えても相反するのに、合わさると、範囲が莫大に広がる。

「そうですね。でも、細工が30で派生することが聞けて助かりました。そこまで頑張ってみようと思います」
「うんうん。お姉さん、そうやって頑張る若者見るのは好きだぞ」

 マギさんだって若いじゃないか。と思う。大体、大学生くらいだろうか。

「そろそろお昼だから私は、一度ログアウトして、お昼食べてくるよ」
「あっ、俺も出て昼飯作らないと。妹にどやされる」
「おお、若い娘の手料理か。お姉さんも食べてみたいね」

 なんか、気になるニュアンスが含んでいた気もするが、俺も邪魔にならない場所でログアウトする。

 今日のお昼は、野菜炒めと味噌汁、白飯だ。うん、ちょっぴり健康的に野菜多めだ。朝叩き起こされた腹いせに、美羽の苦手なエリンギも混ぜて。
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改稿・完了

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第48話


 虚空に浮かぶ、廃棄された観測用ステーション。直径僅か100メートル程の小さなステーションは、その役割を終えた今でも宇宙の観測を続けている。厳密に言うと一度機能を停止した後に、再びアルジモフ博士が蘇らせたのだ。

「"こちらロックボーイ。データチップを回収したわ。そっちに戻るわね"」

 プラムの引き連れた二隻の駆逐艦。その片方に搭載されていた作業船ロックボーイの中から、マールが事も無げに発する。

「了解。出来るだけ急いでくれると嬉しいやね」

 レーダースクリーンを凝視したまま、太朗。彼の見つめるスクリーン上には、刻一刻と彼らへ近づいて来ている18の光点が表示されている。
 マールがチップの回収作業を始めてから、既に2時間が経過していた。当初はすぐにでも回収作業は終了するものと思われていたが、実際はそうはならなかった。観測機器がかなり古い型であった事と、老朽化によるパネルの硬化等が回収作業を大きく妨げていた。データボックスは開かず、チップは抜けず、重要部品の取り外された抜きっぱなしの高電圧配線が、ぶらぶらとそこら中をさまよっていた。それでも無事にチップの回収が終了したのは、マールの熟練した機械操作技術の賜物だろう。

「"そっちはどうなってるの? まだ向かってきてる?"」

「えぇ、対象は継続してこちらへ進路をとっていますよ、ミス・マール。高エネルギー反応も連続しています。4隻程が途中で脱落したようで、移動を停止しています」
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 マールは小梅の答えにうなり声を上げると、開け放たれたプラムのドックへと急ぐ。彼女は宇宙服のまま飛び込むようにプラムへと乗船すると、自動操縦化したロックボーイをDD-01へと送り返す。

「ミスター・テイロー。船団からの識別信号です。驚いた事に、警告信号も含まれています」

 小梅の声に、はっと顔を上げる太朗。

「いやいや、警告? 俺ら何もしてねえぞ?」

「えぇ、それは存じてますよ、ミスター・テイロー。観測データに一般的な価値があるとは思えませんし、なんでしょうね。観測マニアか何かでしょうか?」

「マニアック過ぎるし、絶対ねぇってわかってて言ってるだろ……うーん、どうすっかな。一応、戦闘配備についとこうか」

 太朗は念の為にと、二隻の駆逐艦に対して警戒態勢をとるように指示を出す。駆逐艦は太朗の指示に素早く反応し、プラムの左右へ陣取るように移動を始める。太朗は駆逐艦のタレットベイがゆっくりと開いていくのを、外部モニタで確認する事が出来た。

「プラムⅡから各員へ。指示があるまで絶対に攻撃はしない事。基本的には逃げに徹しよう。オーバードライブ装置をあっためといて」

「"こちらDD-01、了解"」

「"こちらDD-02、了解。それとロックボーイを回収しました。いつでも移動可能です"」

 太朗は両船からの報告に了解の応答を返すと、すぐさまオーバードライブ装置の起動を開始する。こちらへ近づいてきている船団が何をしているのか気になる所ではあるが、危険を冒してまで知りたいとは思わなかった。

  ――"オーバードライブ 起動"――

 既に暖めておいたオーバードライブ装置が素早く反応を返し、プラムと二隻の駆逐艦は、全く同時に。そして同じ場所へと向けてワープを開始する。これは中々に技術を要する芸当だったが、太朗の脳内に上書きされた艦隊指揮の知識がそれを容易に行わせた。

  ――"オーバードライブ 終了"――

 光の矢と化した三隻が再び元の大きさへと戻り、薄青い残光を残しながら停止する。

「進路、隊形そのまま。およそ1時間程、通常航行」

 太朗はまわりの無事を確かめると、プラムのエンジンを全開にする。質量の軽い駆逐艦の方が時間あたりの加速が速い為、他二隻はプラムの速度に合わせる形となる。

「小梅、目標地点の粒子濃度はどう? ジャンプに耐えられそう?」

 太朗の声に「少々お待ちを」と小梅。

「十分過ぎる程存在しているようですよ、ミスター・テイロー。1時間と言わず、恐らく30分もすればジャンプが可能になるかと思います」

 小梅の返答に「おし」と小さく頷く太朗。
 銀河帝国領内の一般的な領域と違い、アウタースペースにはオーバードライブに必要な粒子の数が極端に少ない。太朗は科学者になりたいわけでは無いので詳しい理由は知らなかったが、どうやらブラックホールからの距離に影響しているという事らしい。銀河帝国に存在するドライブ粒子の8割は、銀河の中央に存在するブラックホールが供給していると小梅は語っていた。

「考えてみりゃ当たり前か。全部ワープで移動できんなら、普通のエンジンいらねぇもんな」

 アウタースペースで初めて通常巡航による移動が必要となった際の、太朗の言葉。粒子は特殊な装置を使う事で人工的に発生させる事が可能な為、そう遠くない未来にはこのあたりも自由にジャンプできるようになるだろうと太朗は想像する。

「はぁ……ただいま。久々に繊細な作業をしたんで、疲れたわ」

 太朗が各種船体情報のチェックをしていると、ぐったりとした表情で管制室へとやってきたマール。彼女は倒れこむように自らのシートへと収まると、ふうと一息をついた。

「お疲れ様。やたら時間がかかってたみたいだけど、問題でもあったん?」

 太朗の質問に、かぶりを振るマール。

「問題ってわけじゃないけど、観測装置の内部構造が博士からもらった情報と結構違ってたのよ。妙に階層化されてたし、チップの格納された小型コンテナは奥に詰め込まれてたのよ。どう考えても無理矢理にね。博士ってやっぱりズボラなのかしら?」

 マールはそう答えると「ちょっと寝ていい?」とシートを倒し始める。太朗は彼女に親指を立てる事で答えると、船内スピーカへと繋がっていた通信出力を、通信機側への出力へと切り替える。

「とりあえず、これでひとつ目か。残り3つも順調に見つかるといいなぁ……俺も少し寝るか」

 プラムⅡには睡眠を必要としない優秀な搭乗員がおり、太朗は彼女に絶対の信頼を置いていた。また、ここしばらく無かった緊張の時間が過ぎ去った事により、太朗は心地よい疲労感に包まれていた。

 太朗がシートの上でうとうととし始めた頃、それは突然訪れた。

「ミスター・テイロー。オーバードライブの空間予約が入っております。拒否でよろしいですね?」

 凛とした小梅の声。太朗はすぐに体を起こすと、意識を覚醒させようと頭をふる。

「空間予約って、誰かがこのあたりにジャンプしようとしてるって事?」

「肯定です、ミスター・テイロー。座標元は先ほど我々がいた地点です。恐らく先ほどの艦隊かと」

「さっきの? おいおい、まじでなんだってんだよ。こっちに知り合いはいねぇぞ?」

「まるで向こうにはいるみたいな言い方ですね、ミスター・テイロー」

「いやいや、なんで俺ぼっちみたいな扱いされてんの!?」

 太朗は小梅の軽口に返しながらも、BISHOPに表示された空間予約に対して拒否の信号を発する。すぐさまプラムに搭載された反ドライブ粒子が周囲に散布され、周囲に対するワープが遮断される。これは至近距離へのワープによる衝突を防止する為、どの船にも大抵は積まれているものだ。

「……よし、大丈夫っぽいな。しかしなんだってんだ? ストーカーにしちゃしつこすぎんだろ」

 どうやら例の船団は、強力なワープスタビライザーを積んでいなかったらしい。プラムの決して強力とは言えない反ドライブ粒子装置だが、ワープを遮断する事に成功したようだと太朗は安堵する。

「ミスター・テイロー。後方遠距離に活性化したドライブ粒子を検出。これはいよいよ、間違いなく我々へのストーキングのようですね」

 小梅の報告に小さな悲鳴を上げる太朗。彼はマールの通信機に大音量で「まぁるたぁん、かわぁうぃうぃ~」と語りかける。

「うひぃっ!? 何? 何なの!?」

「悪ぃなマール。あんま楽しく無さそうな事態になってきたぜ。さっきの連中、しつこく追ってきてんだ」

 太朗の声に「普通に起こしなさいよ!!」とわめきつつも、素早くディスプレイを確認するマール。

「随分遠いわね。ドライブを拒否したの?」

「肯定です、ミス・マール。通信による連絡ひとつ無しに空間予約を飛ばすなど、理由はふたつしかありません。こちらへ害意を持っているか、通信機の故障かです」

「18隻全部の通信機が故障したって事はまずねぇわな。詳細スキャン、届く?」

 太朗はマールの方へ顔を向けてそう質問するが、そういい終えると同時にスキャン結果がディスプレイへと表示される。既にマールが実行していたらしい。

「フリゲート12に、駆逐艦6。こちらの識別信号に応答なし。テイロー、これは"敵"だわ」

 マールの声に「そっか」と防衛準備を整える太朗だったが、しばらくしてその動きがぴたりと止まる。彼の考えが、ある点に思い至ったからだ。

「……敵……敵って、これ、人間だよな?」

 前を見つめたまま呟く太朗。その声へ、マールが顔を向ける。

「そうね……乗ってるのは多分、人間よ」

 短く答えるマール。太朗が彼女の方へ視線を向け、二人の目が合う。

「………………」

 しばし過ぎる、無言の時間。太朗は視線を下へ向けると、諦めたようにひとつ溜息を付く。

「まぁ、これもわかってた事だぁな……」

 太朗は視線をディスプレイへ向けると、こちらへ接近中の船団を示す光点をにらみ付ける。彼は人を殺すかもしれないという事態に吐き気がしたが、想像していた程には酷い感情にならなかった。それはオーバーライドされた軍の士官教育の成せる業なのかもしれないが、実際のところはわからなかった。
 ただ、人を殺してはいけないという当たり前の感情よりも、優先すべきものが彼にはあった。

「……大丈夫?」

 気付かぬうちに、再びマールへと向けていた視線。それに気付いたマールが、太朗を気遣うように発する。太朗は「なんでもないさ」とかぶりを振ると、戦闘用に格納された無数の関数群をBISHOP上へと展開させる。

「一発でも発射してみやがれ。後悔させてやる」



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(つづく)


第2話 夢は屯(たむろ)する (その1239)

「サーシャ、自信を喪失しかけてたみたいで???。」
愛子がふと手を止めるようにして言う。

「ん? どうして? こんなに美味しいのに?」
美由紀は、相変わらず食べながらお喋りに興じる。

「“僕の料理、日本の人の口には合わないのか?”って???。」
「そ、そんな事はないわよ。美味しいわよ。」
「そ、そうなんですけれどね???。でも、お店はいつも閑古鳥???。
で、サーシャ、おティンバーランド シューズ
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店を閉めたいって???、奥さんに言ったらしいんです。
もともと、奥さんの勧めでこのお店をやることにしたようで???。」
「あらあら???。それで?」

「で、奥さんが私に“どうしたら日本のお客さんに来てもらえるんだろう?”って???
まぁ、もちろん、サーシャの通訳を通してなんですが???。」
「そ、それで?」

「それで、初めて、このお店に案内されたんです。
私も、そのお店を知らなければ、何とも言いようがなかったですしね???。
それに???。」
「ん?」
「私、ロシア料理って食べたことがなかったですしね???。」
「あはっ! そ、そうだったの? だ、だったら???、それも、そうね???。」
美由紀は、何かを付け加えようとして、それを飲み込んだようだった。

「で、ここで、生まれて初めてのロシア料理を食べさせてもらったんです。
最初はおっかなびっくりだっんですが???、食べてみると、どれもとても美味しくて???。
これだったら、きっと日本人の口にも合うだろうって、そう思ったんです。」
「うんうん、それは分かるわよ。私も、そう思うもの。」

「で、気が付いたんですよね。」
「ん? 何を

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ズボン、カッターシャツ、ランニングシャツ、そしてパンツ???。
おまけに靴下までだ。
しかも、着る時の順番どおりに重ねてあった。
つまりは、パンツが一番上においてあった。

(こ、これって???、美由紀さんが???。)
正直、源次郎は信じられない気持になる。

この部屋には源次郎を除けば美由紀しかいないのだから、源次郎がやっていない以上は美由紀がしたに決まっている。
確かに、それはそmoncler モンクレール
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うなのだが、その事実が源次郎には受け入れられなかった。
そんなことをする美由紀が想像できなかった。


源次郎は、その一番上にあったパンツにそっと手を伸ばす。
もちろん、それを穿くつもりでだ。

小樽のホテルとは違って、ここはあくまでもビジネスホテルである。
ベッドもシングルなのだが、それ以外には横になれる場所もない。
つまりは、これから源次郎はそのシングルベッドに行く他は無いのだ。
そして、そこには美由紀がいる。

そのベッドに入ってから、どうなるかは予想が付かない。
もちろん源次郎は臨戦態勢のままでいるのだが、やはり問題は美由紀の出方だろう。
美由紀の意向を無視してまでは事に及ぶことは出来ない。

そう思うからこそなのだ。
ここでパンツぐらいは穿いておこうと思うのは???。


「そこに出してある服は、明日の分なんだしね???。」
突然、美由紀が声を掛けてくる。
もちろん、ベッドの中からである。

「はぁ?」
源次郎は、言われた意味が分からなかった。

「だから???。その服は、明日着るものよって言ってるの。」
「??????。」
源次郎は、薄明かりの中で手にしたパンツを改めるようにする。

「ああっ! こ、これって?

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第十三話 衝突その十

「けれど牧村さんにとっては二十歳って大きいよね」
「それで髑髏天使になったんだし」
 彼の事情ではそうであった。
「髑髏天使になって。それで今闘って」
「そんな二十歳だからね」
「髑髏天使か」
 彼等の言葉を受けてあらためてその存在について考えることになった。
「そうだな。俺は髑髏天使だ」
「うん、魔物と闘って倒す」
「けれど牧村さん」
 今度は赤舐めが彼に対して声をかけてきた。その長い舌を口
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「最近何か変わってきてない?」
「変わった!?」
「うん。雰囲気だけじゃなくて何か言葉も」
「変わったか」
「ああ、そういえば変わったよね」
「そうそう」
 他の妖怪達も垢舐めの言葉からそれに気付いたのだった。
「前までもうちょっと動揺とかあったけれど」
「今は超然的!?」
 こう表現したのはすねこすりだった。猫、それもスコティッシュ=フォールドに似た格好で牧村の足元にうずくまっておりそのうえで言うのだった。
「そんな感じになってるかな」
「何があっても動じなくなったし」
「言葉遣いも淡々としてきたし」
「変わったって言えばかなり変わったよね」
「そうなのか」
 だがこのことは自覚のない牧村だった。
「俺は。そんなに変わったか」
「少なくとも髑髏天使になって僕達とこうして話をする前と比べたらね」
「もう別人だよね」
「だよね」
 こう言葉を交える妖怪達だった。
「やっぱり闘いを経ているからかな」
「それでかな」
 彼等はその原因を闘いに求めた。
「だからそんなに変わったんじゃないの?」
「そう思うんだけれど、僕達」
「そうかもな」
 そして牧村もそれを否定しはしなかった。すねこすりの言う超然とした態度で彼等の言葉を受けるのだった。
「少なくとも闘いは常に意識している」
「そのせいかな。変わったのって」
「闘いっていつも緊張するんだよね、確か」エルメス 財布
 から傘は闘いというものを知らないようである。
「それもいつもそれが頭の中にあったらやっぱり」
「変わるよね」
「うん、変わる」
 妖怪達はこう結論を出した。博士も彼等の話を黙って聞いていたがそれが終わってから自身も口を開いたのだった。
「確かに君は変わった」
「博士もそう見るのか」
「彼等の言う通りじゃよ。超然となった」
 やはり彼も同じ意見だった。
「雰囲気も鋭くなっておるな」
「そうなのか」
 博士にも言われまた考える目になった。
「俺は。そうなっているか」
「うむ。髑髏天使になったことがやはりある」
「それが全ての原因か」
「そうとしか言えまい。しかしこのまま髑髏天使として闘いを生きていくな」
「ああ」
 博士の言葉にはそれはもう完全に受け入れた者としての達観があった。
「そのつもりだ。どのみち逃げても何にもならないのならな」
「では君はこれからより変わっていくじゃろうな」
 こう見ているのだった。
「よりな。どう変わるかまではわからんが」
「より変わるか」
「今は前より鋭くなった」
 これは妖怪達が言わなかったことである。
「剣の様にな」
「剣か」
「そしてその剣で魔物を絶つ」
 今度はこう言った。

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第九話 氷神その二

「そこで今まで眠っていた」
「ですが遂に封印が解けて」
「ここに来れたというわけね」
「そういうことだ」
 そして二人の言葉に頷くのだった。
「やっとな。しかしだ」
「しかし?」
「どうしたのかしら」
「まだ空港にいるだけだが」
 辺りを見回しながら二人に対して述べる。
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「面白そうな国だな」
「はい、それはその通りです」
「人間の世界の中でもとびきり楽しい国よ、ここは」
 二人は実際に楽しそうに微笑んで彼の言葉に答えるのだった。
「すぐに御気に召される筈です」
「一旦棲めば離れられなくなるわ」
「あいつもいるからか」
 二人の説明を聞きつつ目も鋭くさせるのだった。
「そうだな」
「はい、その通りです」
「彼もいるしね」
「今度のあいつは」
 男は硬い声で述べた。岩石を思わせる、硬くそれと共に重い声であった。その声で今向かい合っている二人に対して述べるのであった。
「どういう奴だ」
「一言で言えばですね」
「ああ」
 老人のその言葉を聞く。
「クールな方です」
「クールか」
「はい。といいますか」
「あまり感情を表に出さないわね」
 女はこう牧村、つまり『今の』髑髏天使について述べた。
「どうもそういうことは苦手みたいなのよ」
「そうか。そういう人間か」
「はい、そうです」
「それは言っておくわ」
「わかった。では早速だ」
 男は一歩踏み出した。
「その今のあいつに会ってみよう。楽しみだ」
「左様ですか。それでは」
「私達も行くわ」
 男が足を踏み出すと二人もそれに続いた。そう財布 女性 人気して空港を後にして何処かへと向かうのであった。
 牧村はまた博士の研究所にいた。そこで妖怪達の戯れを周りに見ながら机に座り博士と向かい合って話をする。もういつもの光景になってしまっている姿だった。
 話しているのは先のアルラウネとの闘いと。そして彼等のことだった。
「まずあの老人はじゃ」
「ああ」
 博士の説明を聞いていた。博士はまた机に何かしらの古ぼけた、羊皮紙と思われる紙に手書きでこれまた何処の言語かわからない言葉で書かれている書を開いていた。端のあちこちが破れ破損しているがそれでも字は読めているのかそのまま開いている。その書を開いたままで牧村と話しているのだ。
「あれは日本の魔神じゃ」
「日本のか」
「魔物にもそれぞれ出身があってな」
「そういえば」
 牧村はここで妖怪達についてあることに気付いた。それは。
「妖怪であっても日本のものとは思われないものもいたな」
「そういうことじゃ。妖怪も移動するのじゃよ」
「そうか」
「もっとはっきり言えば髑髏天使を倒す為に集まる」
「俺をか」
「その通り。何度も言うが髑髏天使は五十年に一度姿を現わす」
 確かに彼が何度も聞いている話である。
「そして魔物を倒すな」
「そうだな。それはもう知っているが」
「そして魔物もまた髑髏天使のその力を得ようとする」
「だから集まるのだな」
「そういうことじゃ。髑髏天使と魔物は互いに闘い合う運命」
 こう牧村に話す。
「だからじゃよ。世界中から来るのじゃよ」
「そういうことなんだな」
「左様。それでじゃ」
 博士はここまで話したうえで話を戻してきた。

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第十三話 家臣達その二

「皆の者、川中島は御苦労だった」
「はい」
「有り難き御言葉」
「それぞれ傷は癒しているな」
「有り難き御言葉、無論であります」
 彼等を代表して武田信繁が言ってきた。
「我等、全て湯の場で傷を癒しております」
「それは何よりだ。それではだ」
「はい、今は」
「何をするかですな」
「そうだ、戦はまずは終わった」
 その上杉との川中島はというのだ。
「だが。これは一つの戦が終わったに過ぎぬ」

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「はい、次は上野ですな」
「そこに兵を向けるのござるな」
「その通りだ。だがその前にやるべきことがある」 
 信玄の目が光った。戦の場にあるかその時よりさらにだ。その目が光ってそのうえで言うのだった。それはまさに虎の目であった。
「信濃をだ」
「信濃を治める」
「そうされますか」
「そうだ、信濃を治め豊かにする」
 これが信玄の今の目標だった。彼は戦ばかりを見ているわけではないのだ。
「まずはこの甲斐より道を通しだ」
「信濃の全土にですな」
「その道を」
「そうだ、通す」
 まずは道であった。
「無論治水に田畑もじゃ」
「治めていかれますか」
「甲斐と同じく」
「豊かにする」
 信玄は断言さえしてみせた。
「よいな、戦で拡げた国はだ」
「豊かにする」
「だからこそ拡げる」
「豊かにせぬ土地なぞ手に入れても何の意味もない」
 信玄独自の考えだった。実は彼は戦よりも政を好む。本国甲斐は彼が主になってから見違えるまでに豊かになった。堤が築かれ田畑は開墾され様々なものが植えられだ。街は整備されしかも金山まで見つかっている。信玄は金山の資金で政を行い国を豊かにしているのだ。
 そして今信濃もだ。豊かにするというのである。
「何度も言うが信濃はただ手に入れたのではない」
「それは豊かにする為」
「だからこそ」
「手に入れたと」
「領地を拡げてそれで満足するのは二流よ」
 信玄から見ればそうであった。
「その拡げた領地をどう治めるかがだ」
「御館様の見られているもの」
「そしてそれでさらに豊かになり」
「そのうえで」
「都だ」
 幸村に話したことをここでも話してみせた。二十四将にもだ。
「都を目指すぞ」
「はい、それはわかっております」
「都に入りそのうえで」コーチ バッグ メンズ
「天下を」
「この乱れた国をだ」
 信玄は己が治める天下についても考えていた。そこまで考えてそのうえで動いているこがだ。この武田信玄という男なのである。
 その彼がだ。今言った。
「全て豊かにしようぞ」
「泰平をもたらしそのうえで」
「豊かに」
「今の戦は泰平をもたらす戦と心得よ」
 信玄の言葉だ。
「よいな、そのうえだ」
「はっ、我等一同御館様に」
「この命を捧げ」
 二十四将だけでなくだ。義信も見て言うのだった。

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